自分でやってみよう!バーの深夜営業届出 図面作成②【営業所求積図に続き、このページでは、深夜酒類提供飲食店営業の届出の際提出する図面一式のうち、客席と調理場面積の求積図の作成ポイントについて解説します。

まずは画像をご覧ください

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CADソフトのレイヤー機能を使い、完成した平面図から壁やドアといった構造設備以外の付属設備、そして客席を示す赤線と調理場を示す緑線以外を非表示または消します。

①営業所の求積については内壁から0.10m外側の壁芯から面積を求めましたが、客席、調理場については原則として内のりの寸法で面積を求めます。

②面積を求めやすいように客席の区画内を計算しやすい図形に区切ります。区切り線は点線で表示しましょう。そしてすべての図形について、面積を計算するための根拠となる寸法を記載します。

この例では壁がすべて直角なので、区切った図形もすべて長方形となり計算しやすいですが、場合によっては壁が斜めなどの場合、区画を三角形や台形に区切って計算する必要がでてくるでしょう(三角形なら 底辺×高さ/2 、台形なら(上底+下底)×高さ/2で求めます)。

そしてそれぞれの図形に(A)、(B)、(C)といった記号を振り分けます。

③求めた面積を求積表に記載します。図形ごとの計算式と面積を出し、さらにそれを合計します。なお、客席内にある構造上の柱は客席面積から除外しなくてはなりません。この例では縦、横:0.4×0.4の柱がありますのでこの分の面積が、客席から引かれます。これについても求積表にもれなく記載します。

この例では (A)+(B)+(C)+(D)-(ア)の式によって最終的な客席面積が計算されます。※ポイント:各区画の面積を計算するうえで、数字が小数点第4位まででますが、最終的な客席面積は第3位を四捨五入して第2位まで記載します。

④調理場面積についても客席と同じ要領で計算します。

⑤「その他面積」は先に作成する「営業所求積図」で計算していた営業所面積から、客席、調理場を除いた面積です。主にトイレや通路、従業員の更衣室などがこれにあたります。