深夜酒類提供飲食店営業の届出をする際、警察に提出する書類に「使用承諾書」というものがあります。この書類は深夜酒類の届出者が、店舗の入居している建物の家主から深夜酒類の営業所として使用することを承諾してもらった証明となるものです。

今回は届出者と家主が直接賃貸契約をした場合を例にとって、使用承諾書の記載例をご紹介します。ただし原則として、あくまでも家主が承諾するものですから記入は家主にしてもらいます。建前ですが・・

まずは画像をご覧ください。

 

 

①日付

家主が届出者に営業所としての使用を承諾してもらった日を記入します。賃貸契約書の契約日と合わせてもらってもいいでしょう。

②届出者の住所氏名

深夜における酒類提供飲食店営業開始届出書」に記載された届出者の住所氏名を記入します。

③承諾者の住所氏名

店舗の賃貸契約書に記載されている家主の住所氏名を記入します。家主が会社ならば記載例どおり、会社の本店所在地、会社名、代表者の肩書と氏名を記入します。

ポイントは家主が個人でも会社であっても賃貸契約書に押印されているものと同じ印鑑が必要ということです。

④承諾者=所有者であること

承諾者は基本的にその建物の所有でなくてはなりません。このままでいいでしょう。

⑤建物の構造

深夜における酒類提供飲食店営業開始届出書」に記載された建物の構造と同じに記入します。

⑥建物の所在地

ここも「届出書」に記載された所在地を記入します。

⑦使用目的

使用する目的についてはこのように記入します。単に「バー(あるいはスナック等)の営業」と書くよりも、風営法上の深夜酒類提供飲食店営業の根拠となる文を記入することで、受け取る警察側も「この人は風営法について知識があるな」という印象を持ち、届出者に対する信頼感が増します。

⑧建物の使用部分

建物内において、賃貸契約した店舗として使用する部分について記入します。室番号がある場合は記載例のように書きます。

建物全部を賃貸して使用するなら「建物等の全部」を〇で囲めばOKです。

⑨使用を承諾する期間

ここについては賃貸契約書の契約期間をそのまま記入すればOKです。

書式のダウンロード

使用承諾書の様式は得に厳格に定められてはいませんが、上記の記載例の様式であれば必要事項は網羅していますのでぜひ利用してください。下記をクリックすれば未記入の様式をダウンロードできます。

使用承諾書様式 ※PDFファイル